琉球大学は27日、卒業研究ゼミに所属する学生に対して、人格否定など不適切な行為をしたとして、教員を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
琉大によると教員は、自らが指導する学生2人に対して、能力や態度を一方的に批判したほか、容姿や人格を否定するような言動を繰り返し行った。学生のうち1人は一時的に深刻な精神の不調をきたす事態となった。もう1人は指導教員を変更した。
琉大は教員の行為が「悪質なハラスメント」に該当するとしている。一方で「個人を特定できないようにするため」との理由から、事案の発生時期や処分に至るまでの経緯など、詳細を明らかにしなかった。
琉大ではハラスメント相談支援センターを設置しており、被害者からの相談を受け付けているほか、カウンセリングなどを行っているという。ハラスメント対策委員会の設置や教職員対象の研修会を実施するなど再発防止策を取っている。
琉大はホームページ上で「ハラスメントの再発防止に向けた取り組みを一層強化し、学生の修学環境および大学の社会的信頼の維持・向上に努める」とコメントを発表した。