サッカーの皇后杯全日本女子選手権は28日、テクノポート福井スタジアムなどで開幕して1回戦8試合が行われ、3年連続4度目の出場となった全保連琉球デイゴス(九州)は大阪・大商学園高(関西)に1―4で敗れ、県勢初の1回戦突破はならなかった。なでしこリーグ2部の長野や早大(関東)などが勝ち上がった。
なでしこリーグ1部勢は2回戦からの登場。4連覇を狙う日テレは、ヴィアティン三重(東海)を退けた下部組織の日テレ・メニーナ(関東)との対戦が決まった。
プレス受け、シュート2本
またしても1回戦の壁は越えられなかった。九州で初の単独優勝を果たして挑んだ全保連琉球デイゴスだったが、シュート数は相手の15本に対して2本のみ。山木里恵監督は「相手の早いプレスにプレッシャーを感じ過ぎた。自信を持ってボールを動かせたら違った」と悔やんだ。
先制された後、いったんはペースをつかんだ。前半26分、コーナーキックからのこぼれ球に反応したMF押田彩が右サイドからクロスを上げる。DF金城愛理が頭で合わせて同点弾を決めた。しかし、5分後に2点目を奪われると、追いつくことができなかった。
山木監督は「コロナ禍で調整も難しかったが、よく戦った」とねぎらう。主将の金城は「また一からはい上がり、来年こそ良い結果が報告できるように頑張っていく」と誓った。