沖縄文化協会賞の3氏に表彰 仲村、照屋、重野の3氏


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沖縄文化協会賞の比嘉春潮賞の仲村顕さん、仲原善忠賞の照屋理さん、金城朝永賞の重野裕美さん(左から)=28日、なは市民協働プラザ

 沖縄文化協会(波照間永吉会長)は28日、沖縄学の若手研究者を対象にした「第42回沖縄文化協会賞」の授賞式を那覇市のなは市民協働プラザ2階で開催した。比嘉春潮賞を受賞した県立芸術大学付属研究所共同研究員の仲村顕さん(47)、仲原善忠賞の名桜大学上級准教授の照屋理さん(45)、金城朝永賞の奄美看護福祉専門学校非常勤講師の重野裕美さん(37)を表彰した。

 仲村さんは琉球の伝統将棋「象棋(チュンジー)」や近代空手など多岐にわたる新資料の発掘と研究が評価された。「受賞に驚いているが、今まで以上に研究に精進したい」と意欲を示した。

 「南島の神名および歌謡の研究」に取り組んできた照屋さん。旧大里村(現南城市)目取真の祭祀(さいし)研究に言及し「地域の方々に多くを教えていただいたおかげで研究を深めることができた」と感謝を述べた。

 重野さんは、奄美語の敬語体系の総合的な分析を続けてきた。奄美大島の龍郷町出身で「奄美語を第一言語にしている80代の方々からの聞き取りを続けたい」と意欲を示した。