全盲の外間久生(ひさお)さん(那覇市)が65歳になったのを機に、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスで受けている「家事援助」の時間が減る恐れが生じていた件で、那覇市はこのほど、従来通りの時間を支給することを決めた。21日に市から通知が届いた。
外間さんは現在、月39時間の家事援助を受けており、市は12月以降の支給量について審査していた。これまで市の担当者は取材に対し、個別の事案への言及を避けた上で「内部規定により、65歳に達したら介護保険非該当であっても、介護保険における要支援1などの基準に合わせて、家事援助は原則9時間としている」と説明していた。
従来と同じ39時間の支給を決めたことについて「今回の事例がどうということではなく、状況に応じて必要な支給量を判断している」と話した。原則9時間という内部規定を今後見直すかは「未定」とした。
外間さんは「(時間が減るのはおかしいという)主張を認めてもらい、ありがたい」と感謝した。一方で知人の中には65歳を機に家事援助の時間が減った人がいるという。「ほかの人も行政の対応がおかしいと感じたら声を上げてほしい。原則9時間という規定は見直してほしい」と話した。