日本代表が中高生に極意伝授 北谷でソフトボール始動


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日本代表で活躍する松田光(左)からボールの握りを教わる嘉手納高の新垣絢梧 =28日、北谷町の桑江総合グラウンド

 県ソフトボール協会は28、29の両日、北谷町の桑江総合グラウンドで男子日本代表メンバーを招いて技術指導を行った。来年の国体上位進出を見据え、県スポーツ協会の予算を活用した県ソフトボール協会初の試み。参加した中高生らは、世界で活躍するトップ選手の極意に目を輝かせていた。

 参加講師は男子代表の岡本友章監督、2019年に世界野球ソフトボール連盟(WBSC)から最優秀選手(ソフトボール部門)に選出された投打二刀流選手の松田光、捕手の片岡大洋の3人。

 28日午前は、約80人の高校生を投手と野手に分けて指導した。ノックを行った岡本監督は「強いチームは必ず声が出てる。もっと声を出していこう」と声を掛けながら、捕球時の体勢など基本を伝授した。

 投手陣は松田から指導を受けた。切れのあるライズボールの投げ方を教わった嘉手納高2年の新垣絢梧主将は「投げる時に人さし指でボールをはじくように言われ、前より回転がかかるようになった。練習して打者を抑えたい」と好感触を得た様子。参加した指導者たちも、沖縄は男女とも県外に比べ投手力に課題があると言い、レベル向上の機会に満足そうだった。

 県協会は県スポーツ協会の企画提案型競技力向上対策事業を活用し、来年1、2の両月にも技術指導を行い、県外の強豪校を招いた交流戦も予定している。