フットサルのKYFA第26回九州U15選手権最終日は29日、那覇市民体育館で行われた。県代表の北谷中が決勝に進出し、予選で黒星を喫したFLOREN ACE(鹿児島)との優勝戦を7―2で制し、初の頂点に輝いた。決勝に進出した2チームは、JFA第26回全日本U15選手権(2021年1月9~11日、三重県)に九州代表として出場する。
北谷中がのびのびとしたプレーで一気に九州の頂点へと上り詰めた。個々のポテンシャルの高さで決勝も「自分たちのリズムでゲームを展開できた」(勝中浩司コーチ)と満点の内容。メーンのサッカーが相次いで大会中止となった悔しさを新境地のフットサルで晴らすかのように躍動した。
決勝は予選で敗れたFLOREN ACEと対戦。パス回しで手玉に取られた反省もあり、ポジションを意識した守備から1対1のマークを徹底。ボール保有率を上げるため、陣形を四角からひし形に変えた作戦が見事にはまった。
最後尾で守備の司令塔を務めた浦崎康汰が体を張って隙を与えない。「ボールが緩い時、速い時とそれぞれ対応を考えて当たっていった」と相手の好機を次々とつぶした。
GK名嘉真朝也は「プレッシャーが効いていたのか、後ろからのシュートが多かった」と長めのシュートをさばき、浦崎とともに鉄壁の壁となった。
攻めては準決勝で2点を決めた新城守琉主将が、華麗な足さばきとコース取りでネットを揺らし続けて5得点。エースとしてチームを優勝に導いた新城は「予選の疲れもあったが、絶対に全国に行きたいと全力を出し切った。このメンバーで全国も制覇したい」。仲間とプレーが続けられる喜びをかみしめ、全国へと挑む。
(上江洲真梨子)
▽決勝トーナメント1回戦
北谷中
4―2 (2―1,2―1)
FCヴィラノーバ水俣U―15(熊本)
▽決勝
北谷中
7―2(2―0,5―2)
FLOREN ACE(鹿児島)
▽得点者 【北】新城守琉5、与那原大2【F】田重田、宮奥