「アレ」決勝で圧倒し県勢初優勝 層の厚さに誇り、全国へ 女子フットサル九州U15


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casa okinawa ale―アンベリール島原 前半10分、ヘディングシュートを決める白相美音(4)=29日、熊本県の大矢野総合体育館(提供)

 女子フットサルのKYFA第11回九州U15選手権最終日は29日、熊本県の大矢野総合体育館で行われ、決勝でcasa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)がアンベリール島原(長崎)を6―2で圧倒し、県勢初の優勝をつかんだ。

 この大会のプレ大会で県勢が優勝しているが、第1回大会以降は県勢初制覇。決勝トーナメント初戦はFragrant熊本に7―5で勝利した。

 アレは第11回全日本U15選手権(2021年1月10、11日、三重県)の出場権を得た。

 アレはサッカー県リーグとフットサル県大会に続き、九州優勝を果たした。サッカーとフットサルの全国も含めて「V5」を掲げてきた。その目標に向かい、有言実行の県勢の九州初制覇を成し遂げた。

 層の厚いメンバーで、交代させながら予選から全員が全4試合に出場した。塩川健勇監督は「全員で戦い、総合力で勝った」と選手をたたえた。

 決勝は身長170センチの白相美音が積極的にゴール前でヘディングを狙った。前半10分、上原瑠夏の浮き球のキックインを頭で合わせ4得点目を奪う。準決勝でもゴールを決めた白相は「貢献できた」とうれしそうだった。

 攻守の要となったのはフル出場した上原だ。守備陣と連動してパスカットしては攻撃に転じた。上原は「自分がやりたい守備ができた」と納得した様子だった。

 予選では2年前に全国準優勝したチームを4―1で圧倒し、全国への手応えもつかんでいる。目標の全国制覇へ向け上原は「九州は相手の強さが違った。守備をもっと安定させる」、白相は「身長を生かした攻撃を磨く」とそれぞれ課題を持ち帰り、大舞台に生かすつもりだ。

県勢初優勝したcasa okinawa ale(提供)

▽決勝トーナメント1回戦
casaokinawa ale
7―5(3―2,4―3)
Fragrant熊本

▽決勝
casaokinawa ale
6―2(4―1,2―1)
アンベリール島原(長崎)

▽得点者 【c】塩川心春、上原瑠夏、白相美音、平良夢華、與那覇花菜【ア】藤田、山田