コラソン後半息切れ3連敗 トヨタ車体の堅守崩せず26-33 ハンドボール第13戦


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは29日、福岡県の久留米総合スポーツセンターで暫定3位のトヨタ車体と今季第13戦を行い、26―33で敗れた。3連敗となり、通算成績は3勝8敗2分で8位となった。

 前半は右サイド攻撃を中心に終始リードし、勢いに乗った。16―13で迎えた後半も互角の戦いを演じた。しかし相手GKの好セーブで徐々に流れが傾き、10分すぎに逆転され、以降は追い付けず勝利はつかめなかった。

 後半終盤の勝負どころで調子を上げた相手守備陣とGKの固い壁を崩せなかった。なかなか点に結びつかない焦りからパスミスでターンオーバーを与え連続得点を許した。前半16得点に対し後半は昨日同様に10得点にとどまった。得点率の高いサイドに供給できなかったことが敗因となった。

 前半23分。左サイドでパスをつなぎ、高さのある石川出が細かなステップで守備の意識を引く。左45度付近から逆サイドの美並省吾へロングパス。美並がフェイントでGKの動きを見定めて鮮やかにゴールを射抜いた。さらに連続得点を決め、チーム16点目。左サイドの三村裕幸、峰岸勁志郎の攻めも決まり、低い角度からの攻撃が効果的だった。守備ではコートプレーヤーと連動し、サイド攻撃に備えたGK衣笠友貴が素早い寄せでコースを狭めて好セーブを連発し、サイド攻撃の応酬の中で流れを引き寄せた。

 一転、後半はサイドへのパスが減る。右からのシュートは2回のみ。美並の攻撃を生かせなかった。東長濱秀作監督は「(車体との)前戦のような負け方はしていない。苦しみながらも前を向いていた。後半の戦い方次第でいい方向に進む」と確かな手応えをつかみ、次戦に向け修正を図る。


▽男子
トヨタ車体(21)
33―26(13―16,20―10)
琉球コラソン(8)