内間、楽天入団に合意 「最優秀防御率を目指す」


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入団に基本合意し、楽天の沖原佳典スカウトに帽子をかぶせてもらい笑顔を見せる亜大の内間拓馬(右)=30日、東京都のパレスホテル立川(楽天球団提供)

 プロ野球ドラフト会議で東北楽天から4位指名を受けた投手の内間拓馬(22)(宜野座高―亜細亜大4年)が30日、球団関係者との入団交渉に臨み、契約に基本合意した。契約後、東京都のパレスホテル立川でオンライン記者会見を開いた。契約金は4500万円、年俸は820万円(いずれも推定)。内間は「年間を通して、けがをせずにチームの戦力になれるように頑張りたい」と抱負を述べた。

 内間は179センチ、86キロ、右投げ右打ち。11月に日程を終えた東都大学秋季リーグで亜細亜大を2016年春以来8季ぶりの優勝へ導くなど主力として活躍した。最速150キロの直球、カーブ、スライダー、カットボールやツーシームを駆使し緩急を付けた投球が持ち味。内間は「いろんな球種で打者を抑えたい。新たな落ちる球を身に付けて最優秀防御率のタイトルを獲得したい」と目標を掲げた。会見では緊張した様子は見せず、しっかりとした受け答えでプロ入りへの思いを語った。チームの帽子をかぶり、ユニホームに袖を通した姿を披露した。

 内間投手の会見での一問一答は次の通り。

 ―交渉はどうだったか。
 「とても緊張した。プロになるということで、いろんなルールがあり自覚が必要だと感じた。もう一度自分を戒めて生活していけるようにしたい」

 ―アピールポイントは。
 「球速は飛び抜けてはいない。いろんな球種を使って打者を抑えていけるところが持ち味。ランナーを背負ってもホームを踏ませないピッチングをしたい。最終的に最優秀防御率のタイトルを取りたい」

 ―どういった球種を身に付けたいか。
 「落ちる球がなければパ・リーグでやっていけない。落ちる系の球がゴロになりやすい。1球でも少ない投球、守備(時間)を短くを目指している。もう一つや二つ新たな球種を身に付けて幅を広げていきたい」

 ―憧れの存在は。
 「(楽天の)岸孝之投手の動画をよく見ている。投球スタイルも近いものがあるので、配球、駆け引きなどを学ばせてもらっている。ストレート、変化球ともに制球力がプロでも一級のレベル。一つでも多く吸収して自分の投球に生かしていきたい」

 ―チームメートやファンから何と呼ばれたいか。
 「内間と呼ばれているのでそれでお願いしたい」

 ―仙台の印象は。
 「まだ行ったことはない。食べ物がおいしい、自然も豊か。寒いが、住みやすい環境だと思っている」

 ―大学での経験はどう生きるか。
 「大学では人間性の部分を教えてもらった。社会人として恥ずかしくないこと、当たり前のことができるように4年間教えてもらった。それはこれからも生きてくる。学んだことを継続していけたらと思う」

 ―プロでの決意を。
 「大卒の即戦力として1年目から活躍することも大切だが、けがをして第一線から外れては意味ない。戦い抜くこと考えつつ、1年間けがをせずにしっかりチームの戦力になれるよう頑張りたい」