マスク・パーティションで歌三線、実演に影響は? 舞台製作の沖縄ハートスが実験


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新型コロナ対策の実証実験でマスクを着けて演奏する出演者=11月24日、浦添市の国立劇場おきなわ小劇場

 舞台の企画・製作を行う沖縄ハートス(大川仁史社長)は11月24日、新型コロナウイルス感染症対策を実施した歌三線公演の実証実験を浦添市の国立劇場おきなわ小劇場で行った。安冨祖流絃聲会の師範らが協力し、舞台上で実演。複数のマスクやパーティションを使い、独唱や斉唱で歌唱の影響や客席での聞こえ方、見え方の違いなどを確認し、意見を交わした。

 実験ではマスクについて市販の不織布製、頭の後ろでひもをしばって固定する布製、あごの下で固定するポリエステル製の3種類を試した。パーティションはビニールカーテンと木製の枠の上部にアクリルをはめたものを使用。3人の斉唱の際に出演者の間に設置した。

 実演家からは「マスク布と口の距離が適切で歌いやすい」とポリエステル製の評価が高かった。一方「マスクが大きくて顔が隠れてしまう」との指摘もあった。

 パーティションは見た目などの観点では、客席審査員からの評価が高かったが、実演家からは「隣の人の声が聞こえづらい、合図が見えづらい」との問題点が上がった。

 沖縄ハートスはこの結果を踏まえ、6日午後2時から、同劇場で聴衆を入れてのトライアル公演を行う。同公演の聴衆を募集している。事前の申し込みが必要。申し込みは同社(電話)080(6220)2769またはokinawa@hearrt-s.co.jp