キングス、三河に惜敗 残り50秒の追い上げも及ばず 第16戦


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キングス―三河 第2クオーター、シュートを決めるキングスのドウェイン・エバンス(右)=2日、愛知県のウィングアリーナ刈谷(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は2日、愛知県のウイングアリーナ刈谷でシーホース三河(同2位)と今季第16戦を行い、西地区の頂上決戦で82―86と惜敗した。通算成績は12勝4敗で順位は首位のまま。

 最後まで手に汗握る接戦で、惜しくも黒星を喫したキングス。藤田弘輝HCも「悔しいゲーム。相手ペースに乗せられてしまった」と柔軟に攻め入る三河に即応できなかったことを敗因に挙げた。

 前半は、ドウェイン・エバンスが両チームでこの日最多得点となる25点を挙げ主導権を奪う。くるっと回転して1対1を抜き去るスピンや鋭いドライブ。4点差リードで前半を折り返した。

 ただ、三河も黙ってはいなかった。第3Qは一転、エバンスへのマークを修正し、カイル・コリンズワースやシェーン・ウィティングトンらを中心とした内外からのシュートで攻め入り、逆転を許した。

 さらに、キングスのリバウンド王、ジャック・クーリーも、巨漢ダバンテ・ガードナーの厳しいマークで、ゴール下での存在感をうまく発揮できなかった。

 ここまで接戦を勝ち抜いてきたキングス。この日も残り約50秒、岸本隆一が連続で3点弾を成功させ、3点差まで詰め寄ったが、勝利まではあと一歩届かなかった。

 岸本は「止めるべきタイミングで、ディフェンスできなかったのが課題」と分析。次戦はホーム戦ということもあり「アグレッシブな姿勢を、ホームゲームで取り戻したい」と前を向いた。


▽Bリーグ1部(ウィングアリーナ刈谷、1367人)

三河 11勝5敗
86―82(19―20,17―20,31―20,19―22)
琉球 12勝4敗

◆相手に乗せられた

 藤田弘輝HC(キングス)の話 第3Qで相手の流れを切ろうとタイムアウトを取ったが、その後も流れを切れなかったのが課題。オフェンスも重く、少しずつミスも見られた。三河は形が決まっていないバスケでアジャストしづらく、相手ペースに乗せられた。