わいせつ教師免職の官報不記載に「遺憾」と文科相 沖縄県教委対応を批判 女性生徒死亡


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 【東京】中学3年の時に40代の男性教諭からわいせつ行為を受けた那覇市内の女子生徒が約1年後に自ら命を絶った問題で、県教育委員会が2014年に懲戒免職とした教員の免許失効情報を官報に掲載していなかった件で、萩生田光一文部科学相は4日の会見で「誠に遺憾だ」と述べ、県教委の対応を問題視した。

 萩生田氏は、問題を受けて「速やかに官報告示を行うよう指導した」と明らかにした。また、懲戒免職処分などで免許状が失効した場合の免許返納や官報告示の手続きについて「先月30日に改めて各都道府県教委に周知させていただいた」と述べた。また、教員免許の失効情報を確認できる「官報情報検索ツール」の閲覧期間を来年2月から40年に延長する点を強調し「各自治体と共有し、情報交換できる体制を取っていきたい」と述べた。