生活保護の通院交通費を求め女性が追加提訴 那覇地裁


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那覇地方裁判所(資料写真)

 生活保護受給者の通院のための移送費(交通費)を支給しないのは違法だとして、沖縄市の40代女性が4日、市に支給決定を求めて那覇地裁に提訴した。沖縄市の男性が通院の移送費支給を巡る同様の訴訟を今年2月に起こしており、今後併合される見通し。

 訴状などによると、女性は2016年から生活保護を受給。バスやタクシーを利用して通院し、昨年7月に移送費を申請した。市福祉事務所は今年1月、女性の親族に申請の却下を伝えたという。

 女性側は、生活保護受給者がバスなどで通院する際、適切な受診に必要な場合は、移送費を支給するよう国が通知していると指摘。「医療機関への交通費の支出により、健康で文化的な生活水準が維持できなくなっている」と主張している。