強気崩さず、張本から金星 琉球アスティーダ6連勝 東京に3-1


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 卓球Tリーグの琉球アスティーダは5日、埼玉県内で木下マイスター東京と第7戦を行い、3―1で勝利した。6連勝で2018―19シーズンに木下が打ち立てたTリーグ連勝記録に並んだ。通算成績は6勝1敗で勝ち点を18に伸ばした。2位に勝ち点で10点差をつけて首位を維持している。第1マッチダブルスで吉村和弘・宇田幸矢が2―1で水谷隼・田添健汰に勝利した。第2マッチシングルスで戸上隼輔が世界ランク5位の張本智和に3―2で金星を挙げると、第3マッチシングルスで宇田が侯英超(ホウ・エイチョウ)に3―0で快勝し、チームの勝利を決めた。第4マッチシングルスは有延大夢が水谷に3―1で敗れた。次戦は11日午前10時から、東京都内で岡山リベッツと戦う。


「チャンス逃さず頑張った」 戸上、張本に殊勲の勝利

琉球アスティーダ―木下マイスター東京 第2マッチシングルス 張本智和に勝利して喜ぶ琉球の戸上隼輔=5日、埼玉県県内((C)T.LEAGUE)

 第2マッチシングルスの戸上隼輔は1月に全日本選手権準決勝で3―4で敗れた張本智和に挑戦した。対戦成績は中学生の時の1勝のみで、以降は負け続けている。「自ら当たりに行った」という希望通りのオーダーだった。

 競り合って最終ゲームを迎える。「チキータで攻めろ」とのチームメートの声にベンチへガッツポーズしてコートに向かった。

 持ち前の攻撃的バックハンドであるチキータで10―7でマッチポイントをつかむが、3連続失点でジュースに持ち込まれた。「苦しかったけど、競り合うことは分かっていた」と強気を崩さなかった。

 11―10で再びマッチポイントを握る。サーブをチキータで返し、張本の強烈な返球をバックドライブで打ち返して、勝利を決めた。「チャンスを逃さないように頑張った」と笑顔を見せた。

 オーダーは4日の彩たま戦からダブルス以外の全員を入れ替え、2日間で登録メンバー全員が出場した。ダブルスで5連勝、シングルスで昨季最優秀選手の侯英超に快勝した宇田は「一人ではなく皆で勝ったと言い切れる」とうなずく。一丸となってリーグの連勝記録更新に挑む。