オンラインで琉球舞踊の化粧学ぶ キムタカ会講座 ペルーと沖縄をつなぎ文化継承


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
化粧道具の使い方を教えるワークショップの様子

 沖縄県費留学や市町村研修生のOBやOGで構成するキムタカ会(比嘉ソフィア会長)は10月から2カ月間、沖縄の歴史や空手、琉球舞踊の化粧、うちなーぐちを学ぶオンライン講座「キムタカトークス」を行っている。講師は各分野を専門として活動する沖縄出身の若者が務める。

 11月21日は琉球舞踊の化粧を学ぶ講座が開かれ、15人が参加した。宮城本流鳳の会比嘉侑子琉舞研究所所属で舞踊経験10年以上の新垣杏奈さんと香乃実さん姉妹(中城村出身)が講師を務めた。

 講座では顔の右半分を女顔、左半分を男顔に仕上げた。参加者は両方の特徴や違いを学びながら、おしろいや頰紅の塗り方、眉の書き方を学んだ。道具や化粧について質問が出るなど、真剣に学ぶ様子が見られた。参加者からは「分かりやすくて楽しかった。機会があれば着付けと髪結いも教えてほしい」という感想があった。

 香乃実さんは「ペルーと沖縄をつないで、オンラインで一緒に琉球舞踊のイベントができたらいい。せっかくつながったので何かしたい」と伝えた。国際協力機構(JICA)ボランティアとして、今年4月からペルー沖縄県人会に派遣予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったことに触れ、今後はペルーで沖縄文化の継承活動を行うことに意欲を見せた。

 スペイン語の通訳を務めた村田なみえさん(前キムタカ会会長)は「沖縄の若い人、留学でつくった絆、友達のおかげで今回の活動ができた」と感謝を伝えた。
 (安里玉元三奈美通信員)