具志川大闘牛「東山新優武勝」逆転で初優勝 土俵際から終盤に底力


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序盤、南武大王(左)の押し込み技で苦戦を強いられていたものの、その後逆転勝利した東山新優武勝(右)=6日、うるま市石川多目的ド-ム

 【うるま】小雨と冷たい風が吹き荒れる中、具志川大闘牛大会(主催・具志川闘牛組合、共催・琉球新報社)が6日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。同大会は今年最後の闘牛大会となり、会場には多くの観客が詰め掛けた。

 無敗牛同士の対決として注目を集めたシーの一番は、長くて鋭くとがった角を持つ東山新優武勝が、2分23秒で南武大王を下して初優勝した。

 両牛は特番戦にふさわしく、序盤から激しい攻撃戦を展開して観衆を沸かせた。序盤は南武大王が割り技からの押し込み技で、東山新優武勝を土俵際に追い詰めるなど、有利に試合を進めた。しかし我慢を強いられていた東山新優武勝が徐々に力量を発揮し最後は見事な逆転勝利を収めた。

 また、スピード攻撃で話題を呼んだシーの三番は、評判通り雷神真龍が目にも止まらぬ早業で、新鋭牛のH14・突撃ハリケーンを横転させ、殊勲賞を獲得した。