ヤギの飼育にビジネス価値 ブランド化へ高知の農家・川添氏が講演


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川添健太郎さん

 【宮古島】宮古島市山羊生産流通組合は11月17日、市上野新里で、高知県のヤギ生産農家、川添健太郎さんを招き飼養管理についての講演会を開いた。市内の生産農家らが参加し、飼養の工夫やブランド化への道筋について学んだ。

 川添さんは高知県で2020年からヤギ飼養を始め、現在400匹を飼養する。自身の飼養方法や繁殖、肉の販路拡大などについて講演した。

 ヤギ業界の現状について「世界的に見ればポピュラーな食材だが、国内ではそうなっていない」と述べ、沖縄や宮古島について「ヤギが文化として根付いている。肉の市場もあり、飼育に理解もある」として市場拡大の可能性を説いた。

 また販路拡大やブランド化推進についても解説した。県内ではミルクと肉、観光牧場の三つが考えられるとして「誰に何をどれぐらい売るのかを具体的にイメージしないといけない。利益が出る規模はどのくらいなのか、ビジネスとしての仕組みやシステムを作ることが大切だ」と話した。