「ウーバーキッズ」が運ぶ商品と笑顔 移動販売で大活躍 那覇・石嶺団地


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高齢者の買い物を手助けする石嶺団地子ども会のウーバーキッズのメンバーら=11月14日、那覇市首里石嶺町の石嶺団地自治会集会所

 コープおきなわの移動店舗(移動販売車)「まちかど便」が11月14日、那覇市首里石嶺町の石嶺団地自治会集会所への訪問を始めた。毎週土曜日に同団地で販売する。初日は高齢者ら約60人が利用した。石嶺団地子ども会が商品を自宅まで運ぶ「ウーバーキッズ」となり、世代間交流を楽しんだ。

 コープおきなわと石嶺団地自治会、那覇市社会福祉協議会が、高齢者の買い物支援について話し合いを重ねる中で「石嶺団地にも移動販売車を展開してほしい」という住民の要望に応えた。利用した親川トミさん(81)は「友達や子どもたちと会える楽しみができた。自分の目で商品を選べるのもうれしい」と笑顔。商品を運ぶ手伝いをした城東小学校4年の知念ふうかさん(10)は「恥ずかしかったけど、これからは積極的に声を掛けてお手伝いしたい」とやる気満々だった。

 同自治会の大城貞彦会長(73)は「この取り組みを発展させながら継続したい」と話し、子ども会育成部の知念みゆき部長(36)は「これをきっかけにお互いが顔見知りになり、見守り活動につなげたい」と意欲を見せた。
 (山上順子通信員)