「病気で闘う人のために」 姉妹で髪をばっさり 30センチ以上カットし提供


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
ばっさり切った髪を持つ國吉真緒さん(左)、真愛さん=11月21日、那覇市金城

 病気で髪の毛を失った人に役立ててほしいと、那覇市の國吉真緒さん(10)、真愛さん(8)姉妹が11月21日、市金城の美容室「ボンボーノ」を訪れ、背中まで伸びた髪の毛をばっさりカットした。NPO法人「ジャパン・ヘア・ドネーション・アンド・チャリティー」に寄付する。

 2人が最後に髪を切ったのは4年半前で、その後テレビや新聞を見て医療用ウィッグ(かつら)として髪を寄付する「ヘアドネーション」の取り組みを知った。30センチ以上の長さが必要などの条件があるため、伸びるのを待っていた。

 はさみを入れる直前、真緒さんは「切りたい気持ちとさみしい気持ちと半々」と少し緊張した様子。ばっさり切り落とすと「頭が軽くなった」と話し、真愛さんは「髪が後ろで結べない」と笑った。ヘアカタログを見ながらお気に入りの髪型にしてもらった2人は「病気と闘っている人たちに使ってほしい」と願いを込めた。