教員志望者にLGBT講義 「先生に相談できない」変えよう レインボーハート


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 【名護】レインボーハートプロジェクトokinawaの竹内清文代表はこのほど、名護市の名桜大学でLGBTをテーマに講義した。教員志望者向けの授業の一環で、竹内さんはLGBTの子への向き合い方について「正しい知識や対応を身に付けることが、子どもたちの命を守ることにつながる」と学生たちに呼び掛けた。

 県内大学で教員志望者を対象にLGBTを取り上げる講義は少ないという。竹内さんは各地の教育委員会や大学、NPOなどの調査結果を示し、LGBTの子どもたちが置かれている現状を説明した。約9割のLGBTの子どもたちが「先生に相談できなかった」と感じていたことを説明し、「見えている範囲だけで対応すると、子どもたちが離れていってしまう」と指摘した。

 LGBTの子は、男女別のトイレに悩みを感じやすく、トイレを我慢してぼうこう炎になりやすいことや、二次性徴や恋愛の問題が自殺の動機になることもあることを説明した。