泡盛老舗がウイスキー 「新里」きょう発売 「沖縄らしい味わい表現」


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新発売のウイスキー「新里」をPRする新里建二社長(中央)ら=7日、沖縄市の琉球新報中部支社

 【沖縄】新里酒造(新里建二社長)は、ウイスキー「新里」を10日に発売する。スコットランド産ウイスキーをベースに、同社の樫樽貯蔵泡盛13年古酒をブレンドした。7日、琉球新報中部支社を訪れた新里社長は「老舗泡盛メーカーの新たな挑戦。泡盛好きにも、ウイスキー愛好家にも楽しんでもらえる仕上がりになった」と自信をのぞかせた。同社がウイスキー製品を販売するのは初めて。

 同社は創業171年を記念し2017年に販売した泡盛リキュール「新里」が国内外で好評だったことや、少量生産のクラフトウイスキーの市場拡大に着目し、今年4月にウイスキーの製造免許を取得した。3年後をめどに、大麦麦芽を使用したオリジナルのシングルモルトウイスキーも展開していく考えだ。

 「新里」はウイスキーの持つ麦芽の風味に泡盛の繊細で柔らかな甘みが加わり、芳醇(ほうじゅん)な香りも特徴という。ブレンドを担当した製造部の新里尚也課長は「ウイスキーの味わいを保ちながら泡盛の良さもしっかり感じられるような味わいを目指した」と話し、おすすめの飲み方はハイボールだとPRした。営業部の金城哲也課長は「沖縄らしさを表現したウイスキー。今後も泡盛メーカーとして新たな可能性を模索していきたい」と語った。

 希望小売価格は税別で200ミリリットルが1265円、700ミリリットルは2090円。県内量販店やコンビニなどで発売。問い合わせは同社(電話)098(939)5050。