図書館の雑誌「スポンサー企業が購入」 読みたい本増えます 沖縄市が募集中


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雑誌スポンサーの募集を呼び掛ける浜比嘉誠人館長(中央)と職員=2日、沖縄市立図書館

 【沖縄】沖縄市中央のBCビル(旧コリンザ)にある市立図書館(浜比嘉誠人館長)が市内の企業、商店など各種事業者に雑誌の年間購入料を負担してもらうユニークな取り組みを行っている。

 雑誌スポンサー制度は近年、全国の公立図書館で導入されつつあり注目されている。図書館が購入している総合、専門、趣味、育児、スポーツなど各ジャンルから好きな週刊、月刊、季刊誌をスポンサーとなる事業者が選び、その対価として最新号の表紙に企業名や広告を掲載する。

 事業者にとっては認知度の向上や地域貢献活動としての広告価値が生まれる。一方、図書館はその節減費用を別の図書資料の充実やサービス向上に役立てるなどのメリットがある。

 沖縄市立図書館では規模を拡大して新規オープンした2017年度から同制度を導入、本年度までに11の事業者が計15種類の雑誌スポンサーになっている。広告枠は縦4センチ、横13センチ以内で、広告物の地色や文字色は自由。スポンサーになった場合の年間費用は最低2千円から最大2万280円と幅がある。次年度に向けて現在スポンサーを募集中で申し込み期限は来年1月26日。詳細はホームページで確認できる。

 浜比嘉館長は「雑誌コーナーは利用者も多く、雑誌スポンサーの情報発信にもつながる。事業者に制度の意義を広くアピールし、地域連携の協力をお願いしたい」と呼び掛けている。問い合わせは(電話)098(929)4919。
 (岸本健通信員)