ゆがふグループ売上高243億円 9月期 建設業は過去最高、ホテルはコロナで減


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この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 【名護】本島北部で建設業やホテル業を営む「ゆがふグループ」は10日、2020年9月期決算を発表した。グループ6社の単体合計ベースの売上高は前年比3.9%減の243億5600万円、経常利益は同7.8%減の10億6800万円、純利益は同90.7%減の9900万円だった。

 屋部土建が海上保安庁の宮古島第三宿舎整備事業を請け負うなど公共、民間工事とも堅調で過去最高の売上高だった半面、ホテル事業の前田産業は新型コロナウイルス感染拡大の影響から売り上げが落ち込んだ。

 新型コロナの影響によるホテル事業の稼働率低下などが減収要因となり、来期はテナントなどで収益確保を図る方針。ゆがふホールディングス(名護市)の前田貴子代表取締役CEO代行は「雇用を維持しながら、安心・安全の旅行を提供していきたい」と話した。

 グループ内取引を除いた売上高は前年比0.5%増の225億3139万円、経常利益は同35.3%減の7億102万円、純損失が2億6754万円だった。

 21年9月期決算の見通しは、グループ全体の単体合計ベースの売上高が289億円、経常利益が18億円、純利益が12億円を予測している。