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【南城】ウェルネスリゾート沖縄休暇センター・ユインチホテル南城(南城市佐敷新里)は3日、与那国町の天然記念物、ヨナグニウマ8頭の入社式を開いた。ホテルの観光メニューの一つとして導入される「ホースセラピー」として、訪れた人々の心と体を癒やす役目を担う。
入社式には8頭のうち、雌のティグミ(11)と雄のカンタ(9)が出席した。同ホテルの砂川卓郎総支配人が2頭に辞令書を渡した。来賓として出席した市佐敷にあるめだか保育園(屋良景俊園長)の園児19人が、細切りにしたニンジンを与えた。
ティグミとカンタは早速業務を開始し、園児たちを背中に乗せ、乗馬体験させた。馬を見て最初は緊張気味だった園児たちも、馬に乗ったり、頭をなでたりしているうちに表情も緩んだ。乗馬体験をした小林樹里さん(6)は「とてもかわいくて楽しかった。あと9回は乗りたい」と笑った。
「ホースセラピー」は馬に触れることで心と体を癒やす効果があるといわれている。ホテルではヨナグニウマ保護活用協会(南城市玉城親慶原)と業務提携をし、ホテルの敷地内で乗馬体験ができるようになった。砂川総支配人は「ヨナグニウマは小柄でおとなしい。心にダメージを負った方や体に障がいのある方など、馬に触れて少しでも和らいでくれたら」と期待した。