仲井真中の生徒が那覇市議会に条例案 授業で検討、「制服の自由」など10案を陳情


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那覇市議会の久高友弘議長(左から2人目)に条例制定を求める陳情を手渡した那覇市立仲井真中学校の生徒ら=4日、那覇市泉崎の那覇市議会

 那覇市立仲井真中学校の3年生らは4日、市議会を訪れ、社会科の授業で考えた条例10案を制定するよう求めるそれぞれの陳情を久高友弘議長に手渡した。久高議長は「中学生が条例を考えたのは素晴らしい。受け取った陳情を議会の各委員会で審議したい」と話した。

 3年生は社会科の公民の授業で、市の予算などを勉強した。地方行政の仕組みを勉強した後、4~6人のグループで「条例であったらいいなと思うもの」を話し合って考えた。生徒らが考えた条例26案から陳情する10案を選んだ。

 10案は「9年間皆出席で5万円プレゼント条例」や「中学校制服自由条例」「エコバッグ条例」など、中学生らしい内容から持続可能な開発目標(SDGs)に関連した内容まで多岐にわたっている。

 上里梢望奏(このか)さん(14)は「授業で習ったとき、行政や議会は離れた世界だと思っていた。もっとニュースや新聞を読み、社会について考えたい」と話した。当日は新型コロナウイルス感染防止のため、3年生の各クラスの代表者4人と伊波勝之教諭が市議会を訪れた。