【宜野湾】宜野湾市の米軍普天間飛行場に7日から飛来している嘉手納基地所属のF15戦闘機が、10日も離着陸を繰り返し4日連続で飛行した。最大107・7デシベルの騒音が発生し、市野嵩の緑ヶ丘保育園では寝ていた園児10人が驚いて起きて泣いたり、体を震わせ耳をふさいだりした。沖縄防衛局によると、米側は普天間飛行場への飛来目的について、嘉手納基地で行われている即応訓練の一部と説明した。
防衛局の目視調査では、4機が10日午前9時25~30分ごろ離陸し、午前10時50分~午前11時ごろ着陸。午後1時50分~午後2時5分ごろ6機が離陸した。県によると、野嵩一区公民館で午後1時49分、最大107・7デシベルを記録した。
米側は防衛局の照会に「嘉手納基地の能力を評価することを目的とした、今週の即応訓練の一部になる」と回答したという。
緑ヶ丘保育園の神谷武宏園長は「コロナ対策の換気で窓を開けており、音がもろに入ってくる。なぜ国は飛来を止めきれないのか」と落胆した。市には10日午後3時半までに苦情が17件あった。