沖縄初の特定輸出者にアクロラド 税関の手続きを簡素化 セキュリティ管理と法令順守を評価 


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酒井隆尋沖縄地区税関長からAEO輸出者の承認を受けたアクロラドの大野良一社長=10日、那覇市壺川の沖縄地区税関

 沖縄地区税関は10日、国際物流におけるセキュリティー管理と法令順守の体制が整備された事業者として、精密機器製造のアクロラド(うるま市、大野良一社長)を特定輸出者(AEO輸出者)に承認した。

 世界約80カ国・地域で導入されているAEO制度は、認定を受けた輸出・輸入者、倉庫業者、製造者などに税関手続きの緩和・簡素化のメリットを与える国際的な枠組み。アクロラドは輸出者として県内で初の承認となった。

 10日に那覇市の沖縄地区税関本関でAEO交付式が開かれ、酒井隆尋税関長から承認状が手渡された。大野社長は「セキュリティー体制などをさらに強化していきたい」と話した。

 アクロラドは、半導体放射線検出器の開発・製造・販売を手掛けている。1999年に国際物流拠点産業集積地域うるま・沖縄地区に進出した。工場内で製造した製品を海外に輸出し、業績を伸ばしている。