コザ騒動50年で写真展 玉城知事が鑑賞、直後の思い出語る きょう正午から「再現企画」も


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琉球新報ギャラリーで開かれている写真展「コザ暴動」那覇展を鑑賞する玉城デニー知事(左)=11日午後、那覇市泉崎

 コザ騒動から20日で50年を迎えるのを前に、当時の様子を撮影した写真展「コザ暴動」那覇展(主催・コザ暴動プロジェクト、沖縄アジア国際平和芸術祭実行委員会、すでぃる)が11日、那覇市泉崎の琉球新報社2階ギャラリーで始まった。貴重な瞬間を記録した写真約60点が展示されている。写真展は13日まで。

 来場した那覇市の大城政永さん(67)は「当時は高校生で、すごいことが起きたと思った。激動の時代を改めてかみしめた」と感想を述べた。

 写真を撮影した国吉和夫さん(74)は「夜が明けてもゲート通りで燃えた車の煙がくすぶっていた」と当時を振り返った。

 玉城デニー知事も同日、会場を訪れた。玉城知事は小学5年の頃、騒動発生後のゲート通りを友人と歩いたという。「通りの中央には車が積まれ、ゴムやオイルの臭いが漂っていた」と振り返り「ウチナーンチュの怒りに火が付いた出来事だが、沖縄の置かれている不条理は今でも変わらない」と語った。

 12日正午には琉球新報社1階広場あじま~るで、「コザ暴動再現企画」として、軍警察のパトカーを模した廃自動車をひっくり返すアートパフォーマンスを実施する。