琉球銀行の偽メール詐欺、新たに5件の被害 総額2302万円に


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偽サイトに誘導するショートメッセージ

 琉球銀行のインターネットバンキングに不正アクセスがあった件で、新たに5件、計約186万円の被害が確認されたことが11日、同行への取材で分かった。被害総額は計約2302万円となった。県警サイバー犯罪対策課によると9~11日で不正送金に関する相談12件が寄せられた。県警は送金先金融機関へ口座凍結の依頼を急ぐとともに、不正アクセス禁止法違反などでの立件を視野に捜査を進めている。

 今回の不正アクセスでは、琉球銀行を装い携帯電話のSMS(ショートメッセージ)を送り、偽サイトに誘導してインターネットバンキングのIDやパスワード等を詐取する手口が確認された。指示に従いパスワードを入力したことで、不正アクセスにより他人名義の口座へ送金されるなどの被害が出ている。

 琉銀は「SMSや電子メールでインターネットバンキングのパスワード等を入力させることはない」と注意喚起している。11日時点で県内他行での被害は確認されていない。