全日本重量挙げ 知念ひめのが81キロ級連覇


社会
全日本重量挙げ 知念ひめのが81キロ級連覇
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女子81キロ級で2連覇した知念ひめの=12日、新潟県のニュー・グリーンピア津南体育館

 新潟県のニュー・グリーンピア津南体育館で開催中の重量挙げの第80回全日本選手権・第34回女子選手権第2日の12日、女子81キロ級で知念ひめの(糸満中―大阪産業大付高―平成国際大出、自衛隊体育学校)がトータル216キロ(スナッチ93キロ、ジャーク123キロ)で2連覇した。

 知念は「最近は練習でもできていなかった重量を意地で決めた。次は自分の日本記録を超えたい」と話した。

重圧はねのけ パリ見据え

 ジャークには他の選手が試技を終えてからの登場となった。女子81キロ級の知念ひめのはジャーク1本目を120キロからスタートする予定だったが、他の記録を見て、成功すれば優勝が確定する123キロからの開始を監督に申し出た。「昨年優勝とジャーク日本記録保持者の威厳を見せないといけないと思った」

 気合の声を上げながらゆっくりとプラットフォームに上がった。見事にジャークを決めると両手でガッツポーズ。若手の台頭に「危機感や不安もあった」というが、重圧をはねのけて「ジャークで自分らしさを出せた」と笑顔を見せた。

 記録はスナッチ、ジャークともに自己ベストに及ばず納得していない。4月から自衛隊体育学校に入った。6時前の起床など生活環境が変わり、順応に苦労した。腰を痛めたこともあり「練習不足です。対応力をつけたい」ときっぱり。

 123キロへの重量変更は「仕事として競技をやっている。周りの励ましだけでなく、自分で自分を上げていかないといけない」とのプライドからだった。5月の全日本へ「パリ五輪を見据えてスナッチ100キロ、130キロは最低でも超えないといけない」と覚悟を示した。

(古川峻)