「沖縄パナマ帽」って知ってる? 名護で技術伝授の講習会


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
アダン葉帽子(別名・沖縄パナマ帽子)

 【名護】沖縄に昔から伝わるアダン葉帽子(別名・沖縄パナマ帽子)の制作技術を学ぶ講習会が11月28日~12月1日の4日間、名護市旭川のサニータコス構内で開催された。沖縄でアダン葉帽子は1900年代初頭から作られるようになった。戦前は、沖縄の経済を支え、その作業行程は沖縄民謡でも歌われている。(崎浜宏信通信員)

 講師の木村麗子さんは沖縄には自然の植物を利用した文化があることを知り、書物の中から作り方を独学で学び、試行錯誤を30年以上重ねてきた。

 アダン葉帽子の材料は、タコノキ科の常緑小高木アダンの葉の部分。葉は幅約5センチ前後、長さは約1.5メートル前後の葉を5ミリ前後に繊維に沿って縦に裂き、煮て柔らかくした後、約1カ月乾燥させて使用している。

 アダン葉帽子は戦争でアダンが焼失したこともあり、戦後復興のなか衰退していった。

 那覇から参加した名木野智子さんは「先人達の技術と工夫はすごい。作ること自体が勉強になり、今後も続けていきたい」と話した。