重量挙げの第80回全日本選手権・第34回女子選手権最終日は13日、新潟県のニュー・グリーンピア津南体育館で行われた。
男子109キロ超級で知念光亮(豊見城高―沖縄国際大出、いちご)がジャークで大会タイ記録の226キロを成功させ、トータル406キロ(スナッチ180キロ、ジャーク226キロ)で優勝した。
同109キロ級の屋良一郎(南部工高―沖縄国際大出、県協会)はトータル356キロ(155キロ、201キロ)で3位に入った。
▽109キロ級 (1)持田龍之輔(ALSOK)トータル401キロ=日本新(スナッチ179キロ=日本新、ジャーク222キロ=日本新)(3)屋良一郎(沖縄県ウエイトリフティング協会)356(155、201) 比嘉翔矢(警視庁)=記録なし、(137、記録なし)
▽109キロ超級 (1)知念光亮(いちご)406(180、226=大会タイ)
知念、筋力強化で手応え
男子109キロ超級の知念光亮が、昨年の茨城国体以来約1年ぶりの大会で優勝した。大会が相次いで中止となった間、課題だった筋力強化に取り組み、手応えを感じていた。
今回はスナッチ188キロ、ジャーク231キロの日本記録更新を目標に挑んだ。ただ、筋力が付いた分「持ち上げる瞬間のリズムや引き上げる力にずれが生じた」と、従来のフォームとかみ合わなかった。
得意のスナッチは1本目の180キロにとどまり、2、3本目の187キロはバーベルを前に落とした。ジャークは、2本目の226キロで大会タイ記録、自己記録を1キロ更新した。
目標には届かなかったが「細かいフォームの修正という課題を得られた」と前向きに捉え、来年の大会でリベンジを誓う。