【宜野座】13日に投開票された宜野座村長選で現職の當眞淳氏(48)が3選を果たした。當眞氏に今後の村政運営について聞いた。
―宜野座村長選では復帰後初となる3選を果たした。当選をどう捉えるか。
「『宜野座村長は2期まで』というジンクスがあり厳しい選挙だったが、支持を受けることができた。8割を超える投票率に驚いた」
―村内でも新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生するなど、対応に追われた。コロナにはどう向き合うか。
「打撃を受ける観光関係や飲食業などの人たちと『ウィズコロナ』の在り方を意見交換して模索したい。マスク不足などについては状況を見て、国の交付金を活用するなどして対策を考えたい」
―隣接する名護市辺野古では新基地建設が進む。基地問題への姿勢は。
「(普天間飛行場は)『県外・国外移設が望ましい』と議会でも言ってきた。名護市と違って村に許認可権はない。国、県、名護市の動向を見ながら対処する。(キャンプ・ハンセンに関して)航空機の民間地、夜間、低空飛行が日常的になっている。民間地に近いヘリパッドを使わないように求めてきた。改善に向けて国も地域の声を受け入れてほしい」
―公約で給食費無償化や民間透析施設誘致も掲げた。
「給食費無償化は4月から取り組む。透析施設誘致は周辺地域も含め(利用者の)負担軽減になる。実現に向けて関係者と対応したい」
―3期目の村政運営にどう取り組むか。
「今後も観光振興と地域の地場産業を組み合わせながら、元気な宜野座村にしていきたい。将来を担う子どもたちの瞳が輝くような仕掛けをしていきたい」
(聞き手・塚崎昇平)