FC琉球が快勝し順位を17位に上げる MFの風間が重圧を払う3ゴール 第40節


社会
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FC琉球―愛媛FC 後半14分 味方のクロスに頭で合わせゴールを決める琉球の風間宏矢(手前左)=13日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(新里圭蔵撮影)

 3ゴールに2アシスト―。MF風間宏矢が覚醒した。10月25日の京都戦以来11試合ぶりのゴールに「シュートを外していた重圧が取れた」と、立て続けにネットを揺らし、岐阜でプレーしていた2017年の千葉戦以来、Jでは2度目となるハットトリックでホームゲーム勝利に花を添えた。(謝花史哲)

 体の強さやポジション取り、パスの正確さ全てが光った。反転して放った3点目は途中出場の市丸瑞希との呼吸がかみ合ったことも相まって、芸術的とも言えるゴールだった。ペナルティーエリア内で背後のDFの圧力を受けながらポジションをしっかり保持。「市丸ならパスを入れるはず」と、出ると読んだ縦パスにタイミングを合わせ、一歩前に。相手との空間をつくりパスを受け、右にターンして左で蹴り込んだ。「イメージ通りだった」

 沖縄市のホームタウン10周年を記念する市の冠試合。コロナ禍の今季、最多の3246人が駆け付け応援した。樋口靖洋監督は「心から感謝したい」と残り2試合も勝利を届ける決意。風間矢も「喜ぶのは今日まで」と次戦勝利へ気を引き締めた。


 サッカー明治安田J2の第40節は13日、各地で行われ、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで愛媛FCと対戦し、6―0で快勝した。J2昇格後のチーム最多得点を更新。13勝19敗8分けで勝ち点47。順位は17位に上がった。次節は16日午後7時から、茨城県のケーズデンキスタジアム水戸で水戸ホーリーホックと戦う。

(2)タピスタ(琉球1勝1分け)

琉球 13勝8分け19敗(47)
6―0(1―0,5―0)
愛媛 8勝10分け22敗(34)

▽得点者 【琉】 小泉(6)風間矢3(10)沼田(3)池田(3)
▽観客 3246人

 【評】琉球は1点リードで折り返した後半5分の早い時間帯で得点し勢いに乗った。終始敵陣でボールをコントロールし、風間宏矢がハットトリックを達成。さらにサイドからも攻め立てる猛攻で愛媛を圧倒した。

◆いいゲームができた

 樋口靖洋監督(琉球)の話 前半の給水タイム後に受ける形が多くなってしまったのは残念だったが、いいゲームができた。6得点、後半のアグレッシブさは評価したい。次戦アウェーを乗り越え(今季最終の)ホーム戦に帰ってきたい。

◆悪い部分が全て出た

 川井健太監督(愛媛)の話 (試合間隔が短い)9連戦のさなかのアウェーという過酷な状況だった。選手に責任はない。管理する側の問題だ。悪い部分が全て出てしまった。やりたいことができなかった部分もあるが、琉球がよかった。力負けした。