ゆいレール3両化へ 日立製作所と車両の製造契約


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ゆいレール

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)が、2023年度からの運行開始を目指す3両編成車両の4編成(12両)分の製造を、日立製作所と契約したことが16日までに分かった。4編成のうち2編成は22年度末までに、残りは23年度末に納入予定。9月24日に49億2500万円(税抜き)で随意契約した。3両編成車両は全9編成(27両)を導入予定で、残る5編成(15両)はコスト削減のため既存の2両編成を改造する。最終的に2両編成車両が16編成(32両)、3両編成車両が9編成(27両)の計25編成体制となる。

 同社は近年の観光客増加や今年3月の那覇空港第2滑走路の利用開始を見据えて、19年4月に3両化車両の導入を決めた。総事業費は約282億円。新型コロナウイルスの感染拡大で入域観光客数は激減しているが、3両編成車両の導入時までには収束することを期待する。国が20年度のハード交付金に「3両化導入加速化事業」を創設し、補助率を8割まで引き上げたことで事業が加速した。

 3両化が完了すると、19年度の1日当たり平均乗客数5万5千人から約26%増となる30年度の予測平均乗客数同7万5千人に対応できるようになる。

 同社は3両化に伴い新たな車両基地を、那覇市安次嶺の既存基地に隣接する形で建設する計画だ。県は16日の県議会新沖縄振興・公共交通ネットワーク特別委員会で、軌道法に基づき、県道那覇空港線上に新車両基地を建設することについて意見照会し、了承された。2両編成車両の改造は25年度に完成予定の新車両基地で行われる。