オリオン工場の食品かす→養殖魚のえさに 琉大事業がSDGs支援プロジェクトに採択


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 琉球大学は16日、資源循環型社会の実現を目指す陸上養殖プロジェクトが、科学技術振興機構(JST)による国連の持続可能な開発目標(SDGs)支援プログラムに採択されたと発表した。オリオンビール工場から出る食品残渣(ざんさ)を養殖場の餌に利用し、太陽光発電で養殖場の電力をまかなう計画。将来的には蓄電や植物工場なども組み込み「食」や「エネルギー」の循環モデル形成を狙う。

 養殖場は中城村に設置し、アーラミーバイ(ヤイトハタ)の研究を始めている。工場から出る麦芽やシークヮーサーのかすを魚の餌にすることを検討している。プロジェクトには琉大、同村、オリオンビールのほか、沖縄工業高等専門学校、メイキット、エコソーラー・ジャパン、マチス教育システムが参画する。JSTの支援プロジェクトは育成型と本格型の2種類あり、今回は支援期間2年、年度の予算規模2500万円の育成型に採択された。