退職手当負担金を2市と重複納付 重複額は計4200万円 糸満・豊見城清掃組合


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糸満市役所

 【糸満・豊見城】沖縄県糸満市と豊見城市が組織していた糸満市・豊見城市清掃施設組合(現・南部広域行政組合)で、「退職手当負担金」を組合と2市が重複納付していたことが16日、分かった。重複金額は糸満市が2124万3646円、豊見城市が2083万3589円だった。同日の糸満市議会12月定例会で、浦崎暁市議が一般質問して明らかになった。

 清掃施設組合は2市の共同出資で運営していた。退職手当負担金は、自治体職員の退職金を管理する「県市町村総合事務組合」に納めていた。2003年に清掃施設組合と2市で結ぶ協定書が一部改訂され、2市が負担金を納めることになった。しかし、組合はその後も負担金を納め続けた。そのため2003年度~17年度は2市と組合の納付が重複した。

 重複分の納付金額は、県市町村総合事務組合から返還を受ける。糸満市には10日に全額返還された。豊見城市は、重複分を歳入予算として組み込んだ補正予算案を12月定例会に提案しており、可決後に全額返還される予定。