うらそえYA文芸賞 普天間高・仲里さんが浦添市長賞 短編小説部門の最高賞


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
2020うらそえYA文芸賞で短編小説部門で煌賞の仲里詩帆さん(右から2人目)、輝賞の中野蘭さん(同3人目)、審査員特別賞の浦崎絵戸さん(右端)、詩部門で審査員特別賞の仲田藍紗さん11月29日、浦添市立図書館

 【浦添】13歳から22歳が対象の「2020うらそえYA文芸賞」(浦添市立図書館主催)の表彰式が11月29日、浦添市立図書館であった。短編小説賞では市長賞相当の煌(きらめき)賞に仲里詩帆さん(17)=普天間高2年=の「アフタヌーンティーをあなたと」が輝いた。詩部門では特別審査員賞の仲田藍紗(あいしゃ)さん(22)=沖縄国際大4年=の「うちのおばーちゃん」だった。

 このほか短編小説部門で教育長賞相当の輝(かがやき)賞には中野蘭さん(18)=首里高3年=の「あれは、やさしく淡いコバルト」、審査員特別賞には浦崎絵戸(えこ)さん(16)=沖縄カトリック高1年=の「夢を追う」がそれぞれ選ばれた。今回、詩部門の煌賞と輝賞の該当はなかった。

 仲里さんの作品は、姉妹で経営するカフェ店を舞台に、姉の結婚によって残された妹の気持ちを描いている。仲里さんは「初めての応募で受賞したので、とても驚いている。これからも多くの人が読みたくなるような面白い作品を作っていきたい」と意気込んだ。

 同文芸賞はヤングアダルト(YA)世代の文学、読書活動を盛り上げようと、2009年から開始。本年度は新型コロナウイルス感染などの影響により短編小説部門に8作品、詩部門に4作品の応募があった。

 審査員は審査員長を務める芥川賞作家の又吉栄喜さんと、作家の南ふうさん、詩人のトーマ・ヒロコさん、仲間陽子教育部長がそれぞれ務めた。