戸上隼輔の快進撃が止まらない。岡山のエースで世界ランク13位の丹羽孝希をストレートで破り、第1マッチダブルスを落としたチームの雰囲気を一変させ、ここからシングルス3つ全てで勝ち星を挙げてチームの勝利につなげた。
連勝街道を突き進むが、直近2試合は第1マッチで勝てずに黒星が先行する展開。その劣勢に出てくる戸上が速さと力で相手をねじ伏せ、チームの勢いを加速させている。
この日も同じく第1複を落とした。第2単で出てきた戸上は丹羽と今季2度目の対決。序盤、ラリーに持ち込まれミスが重なりリードされる。短い打球が続く展開に「流れが悪い。違う展開を図ろう」。6―9でゲームポイントに迫られてから1点を返した直後、タイミングを計っていたロングサーブでエースを奪った。ここから張一博監督と確認した「シンプルさ」を追求。ミスを減らしながら的確で回転力のあるレシーブを繰り出し、格上を圧倒した。
「いつも競ると思ってチャレンジ精神で戦っている」と戸上。連勝にも緩みはみせない。
卓球Tリーグの琉球アスティーダは16日、今季第10戦を岡山リベッツと戦い、3―1で勝利した。通算成績は9勝1敗でリーグの連勝記録を9に伸ばした。第1マッチダブルスは宇田幸矢・吉村和弘が上田仁・森薗政崇に1―2で敗れたが、第2マッチシングルスは戸上隼輔が丹羽孝希に3―0のストレート勝ち。第3マッチシングルスは宇田が3―1でグナナセカランを下し、第4マッチシングルスは吉村真晴が田添響に3―1で勝利した。次戦は17日午後0時から木下マイスター東京と戦う。
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◇卓球 Tリーグ(16日)
▽男子
琉球(27) 3―1 岡山(8)
▽女子
日本生命(22) 3―1 日本ペイント(3)