全国高校駅伝、20日に号砲 男子は北山、女子は名護 都大路を駆け抜ける


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 駅伝の男子第71回・女子第32回全国高校駅伝競走大会が20日、たけびしスタジアム京都を発着点に、男子7区間(42・195キロ)、女子5区間(21・0975キロ)で実施される。男子北山は2年連続12度目、女子名護が4年連続10度目の出場。走ることのできる喜びを胸に、それぞれが新記録への挑戦を掲げて都大路を駆け抜ける。(上江洲真梨子)


2年連続、県高新に挑む・北山

県高校記録の更新と20位以内でのゴールを目指す男子北山のメンバーら

 昨年、2時間10分34秒で30年ぶりに県高校記録を塗り替えた北山。ことしは5000メートル県高校記録保持者のエース、上原琉翔を筆頭に、14分台を切る選手が6人在籍し、昨年よりも選手層に厚みを増している。

 大城昭子監督は「(5000メートル)14分台を切る選手も多く、総合力でどこまで記録を更新できるか楽しみ」と記録更新にも期待が掛かる。エース区間の1区(10キロ)は「トップ集団に食らいつき、つなげられるかが鍵」と上原を起用予定。源河開偉、嘉数純平らがキーマンとなる。2時間7分台、20位以内を目標に記録に挑む。

 全国駅伝は中学から4年連続出場となる上原は昨年1区を務め、30分36秒の37位でたすきをつないだ。去年は初の都大路ということもあり「自分の力不足で、3キロ地点でトップ集団から落ちた。ことしは食らい付き、29分台で上位でつなぎたい」とペース配分や緩やかな勾配での対策にも注力する。

 高校最後となる大会に人一倍熱い思いを抱くのは、源河主将。全国のハイペースな争いに肩を並べるべく、速さに重点を置いた練習に取り組んできた。高校最後の大会で有終の美を飾ろうと「全員がベストで挑み、一つでも順位を上げて20位以内でゴールする」と気概を示した。

◎源河開偉 (3) 14分49秒75
 玉城竜馬 (3) 14分57秒49
 上原琉翔 (2) 14分18秒47
 嘉数純平 (2) 14分46秒06
 志良堂清琉(2) 14分53秒67
 大仲竜平 (2) 14分59秒88
 岸本来夏 (2) 15分25秒27
 森山摩周 (2) 15分34秒75
 宮里洸  (2) 15分18秒79
 前原颯斗 (1) 15分15秒57

※氏名、学年、5000メートルベストタイム


昨年の雪辱へ 闘志燃やす・名護

4年連続10度目の出場となる女子名護

 4年連続出場の名護は、昨年1時間17分16秒で47位と、目標の39位以内に届かず悔しい結果だった。昨年の雪辱を期して闘志を燃やしている。新戦力も増えたことしは「全員駅伝」(荻堂仁監督)で30位台を目指す。

 昨年3区(3キロ)を務めた仲愛琳主将は、力不足な部分がまだあるとした上で「まずは全員が万全の状態で、去年を超えるタイム、もっと上を目指せるなら1時間15分台でゴールしたい」と狙う。

 今回で競技引退を決めている吉元花は、昨年は5区(5キロ)を走り、前の選手の背中が見えなくなるまで離された悔しさがある。「最後の大会は、全国に競り合える状態でレースに臨みたい」と、最後の大会に並々ならぬ思いを抱く。「去年のリベンジも含め、チームを勢いづける走りでたすきをつなぎたい」と前を向く。

 コロナ禍で、事前練習が厳しく制限され、中にはほとんどぶっつけ本番という選手もいるという。

 荻堂監督は「厳しい戦いになると思うが、条件は一緒。全員が全力で挑む」と語った。

◎仲愛琳  (3) 10分47秒32
 荻堂李々花(3) 11分00秒00
 吉元花  (3) 10分22秒86
 佐渡山真雅(2) 10分45秒39
 嶺井瑠莉花(2) 12分00秒10
 山城瑚子 (1) 11分22秒55
 荻堂音花 (1) 12分03秒07
 下里友美 (1) 未出走
※氏名、学年、3000メートルベストタイム