名護の小学校でクラスター 同一学級で7人 沖縄県内の新規感染は18人


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は17日、70代の2人を含む18人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。名護市立の小学校の同一学級で同日までに7人の感染が判明し、県が県内39例目のクラスター(感染者集団)に認定した。

 名護市教育委員会などによると、クラスターが発生した小学校では11日に児童1人、13日に担任の感染が判明した。14日に同学級の全児童と同学年の全教員がPCR検査を受け、児童5人の陽性が確認された。同学級は25日まで、同学年は20日まで閉鎖している。

 17日に感染が公表された18人のうち確定例の接触者は8人。家族3人、職場2人、飲食1人、友人・知人1人で、残る1人は調査中とした。

 直近1週間の新規感染者数は198人で、警戒レベル判断指標は第4段階「感染蔓延(まんえん)期」から第3段階「感染流行期」に下がった。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は15・44人。全国的な感染者増加で全国11位となった。

 会見した糸数公保健衛生統括監は「大人数の飲食を控えるなど県民の理解と協力が少しずつ数字になっているが、クラスターが発生すれば患者は一気に増える」として、引き続き県全体での感染防止対策へ協力を求めた。

 米軍基地関係では、嘉手納基地3人、キャンプ・ハンセン1人、キャンプ・フォスター1人の感染が確認され、合計647人となった。