【国頭】国頭村安田の米軍北部訓練場跡地で放射性物質「コバルト60」を含む電子部品が見つかった問題で、沖縄防衛局は17日、本紙取材に鉄板の撤去作業中に部品が確認されていたことを明らかにした。
10月6日に業者から防衛局に報告があった。部品の撤去については「鉄板と併せて予定していた」としている。放射性物質の有無などについて防衛局は「米軍に事実関係を照会中」とした上で「どのような調査を行うかを含め、土地所有者や関係機関と調整して対応する」と説明した。
今回、部品が見つかったのは2016年に返還されたヘリ発着場「LZ-FBJ」跡地。沖縄防衛局は昨年9月に業者に委託し、現場に残されていた鉄板の撤去作業をしていた。
同局によると業者が鉄板が埋まっている場所を掘削中に、鉄板上部のコンクリートブロックを破砕した際、金属缶の中に入った部品を見つけた。ブロックをビニールシートで覆って現場保存していたという。
本紙は在沖米海兵隊などにも部品の投棄などについて15日以降問い合わせているが、17日午後6時までに回答はない。