「マスクなし」の客は乗車拒否OK 宮古島のタクシーに認可、県内で初 背景にトラブル


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 県ハイヤー・タクシー協会宮古支部(下地隆之支部長)は17日、「正当な理由なくマスクをしない場合は乗車を拒否できる」とした運送約款が、国に認可されたと発表した。
 乗務員の新型コロナウイルス感染防止のため、加盟14社が国交省に約款の変更を申請していた。18日から市内全タクシーが変更した約款に基づいて営業する。同様の取り組みは東京都のタクシーで始まっているが、県内では初めて。

 新約款では乗務員がマスクを着用していない理由を聞き取り、病気など正当な理由がない場合は着用を依頼する。その上で着用しない場合に限り乗車を断ることができる。
 約款変更の背景には、飲酒後の客が車内でマスクを付けずに騒ぐことや、乗務員がマスク着用を依頼した際に客とトラブルになることなどがあるという。下地支部長は「マスク未着用者の乗車を一律に断るものではない。持っていない際には車内に常備しているマスクを配布する。乗務員や次の乗客のために理解をいただきたい」と話した。