色濃く出た、連戦の疲労 相手の層の厚さ見せつけられる アスティーダ10連勝ならず


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球アスティーダ―木下マイスター東京 水谷隼のチキータに苦戦を強いられた第1マッチダブルスの(左から)吉村真晴・戸上隼輔=17日、神奈川県内(Tリーグ提供)

 卓球Tリーグの琉球アスティーダは17日、神奈川県内で今季第11戦を木下マイスター東京と戦い、0―4で敗れた。リーグ連勝記録は9で止まった。通算成績は9勝2敗。順位は首位のまま。

 第1マッチダブルスは吉村真晴・戸上隼輔が水谷隼・田添健汰に1―2で敗れ、第2マッチシングルスは平野友樹が侯英超に0―3のストレート負けを喫した。第3マッチシングルスは戸上が2―3で及川瑞基に惜敗し、第4マッチシングルスは吉村和弘が水谷に1―3で敗れた。

 次戦は22日午後7時から木下マイスター東京と戦う。

 連戦の疲労が色濃く出てしまった。琉球は第4マッチまで全てを落とし、昨季王者に苦杯をなめた。今季初戦で唯一の黒星を付けられたKM東京。世界ランク5位の張本智和はオーダーには入らなかったが、簡単には崩せない層の厚さを改めて見せつけられた。

 開幕から11試合目。他チームより多くの試合をこなしてきた。

 張一博監督がエースダブルスとして起用する宇田幸矢はシングルスも合わせ10試合に登場しており、腰のけがを治したばかりで、この日は温存を選択。今季初めて吉村真晴・戸上隼輔に第1複を任せた。

 昨年のアジア選手権で男子ダブルス銅メダルを獲得し、今季シングルスでも好調の吉村と戸上で心機一転を図ったが、水谷隼の狙い澄ましたチキータに苦戦する。フルゲームのジュースまで追いすがったが、勝利に届かず試合の主導権を奪われてしまった。

 張監督は初起用だった複の吉村・戸上について「ペアでいける」と信頼を寄せつつも、もう少し違うペアも「つくっていきたい」とも。今後はダブルスの進化がさらなる成長につながる。


▽男子
東京 4―0 琉球
(16)   (27)