首里高校が創立140周年で記念式典 在校生はリモートで参加


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
創立140周年記念式典であいさつをする生徒会長の具志堅大晴さん=9日、那覇市の首里高校

 県立第一中学校・首里高校創立140周年記念事業実行委員会(田場稔会長)は9日、140周年記念式典を首里高校体育館で開催した。式典は新型コロナウイルス感染防止のため、関係者23人が参加した。在校生約1200人は各教室で体育館からの中継を見ていた。

 尚温王が中城御殿(現在の首里高敷地内)に「国学」を創建した後、1880年12月9日に首里中学校となって沖縄の高等普通教育の端緒を開いてから140年を迎えた。

 星野朗校長は「建学の気概や理念に触れることで、首里高生としての自信と誇りを新たにして、次代を拓(ひら)く人材となる決意を持ってほしい」と述べた。

 生徒会長の具志堅大晴さん(17)=2年=は「首里高で培った協調性や何事も楽しむ力を糧にしてこれからも力強く歩んでいきたい。これまで先輩方が積み上げてきた伝統を後輩たちに継承していくことを誓う」とあいさつした。

 式典では歴代校長(26~30代)5人に感謝状が贈られた。実行委員会は記念誌の発行や沖縄戦で一中学徒の書いた遺書修復事業、難関大学合格者などを対象とした給付型奨学金の創設などに取り組んだ。