最西端与那国で 最先端の授業を 町内全教職員、ICT研修


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講演に耳を傾け実際に端末を操作する教職員ら=12月3日、与那国小学校体育館

 【与那国】与那国町教育委員会(田原伊明教育長)は3日、与那国小学校体育館で、町内全教職員を対象に今年3回目となるICT研修会を開催した。与那国町で策定した「GIGAスクール構想の実現に向けた計画」の一環で実施した。

 本年度中に全小中学校児童生徒や教職員全員分の学習用端末を整備するのに合わせ、教職員が児童生徒への指導に活用できる内容を、グーグルの協力で学んだ。今回は集合型研修で、働き方改革の一環となる業務の効率化に役立つ内容となった。

 与那国町教育委員会は、新型コロナウイルス感染症対策に関わる臨時休校に対応できるよう、児童生徒や教職員1人につき一つのアカウントを7月に作成し配布済み。場所や端末の種類にとらわれない「学びの環境整備」を進めており、現在使用している学習端末を家庭へ持ち帰って活用できるルールも作成している。

 与那国町では、「最西端で最先端を学ぶ」をキーワードに、与那国中学校と宮崎県えびの市立加久藤中学校を結んだ大画面での遠隔授業、そして来年1月にかけて、町内の与那国中学校と久部良中学校の2校をつなぐ遠隔授業も計画している。

 (村松友紀通信員)