来年はこれ!卓上手話カレンダー よく使う単語をイラストでわかりやすく


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
みみの木による「卓上手話カレンダー」。利用者が月ごとに描いた絵や手話イラストが掲載されている

 手話を身近に感じてもらおうと、聴覚障がい者を支援する就労継続支援B型事業所みみの木(那覇市若狭)が、利用者が描いた絵と手話イラストが付いた2021年「卓上手話カレンダー」を制作・販売している。(吉田早希)

 今年8月に事業所内で話し合いを持ち、利用者による絵や手話イラストを活用した卓上カレンダーの制作に乗り出した。利用者5人が自由な発想でその月に合った絵を描き、余白や裏面に曜日や季節など日頃よく使う手話単語をイラストで分かりやすく表現した。完成までに約5カ月をかけ、こだわりの詰まった独自のカレンダーに仕上げた。

卓上手話カレンダー制作に携わった職員の神田朋子さん(右)と利用者の大濱静弥さん=7日、那覇市若狭のみみの木

 季節ごとの絵を描いた利用者の大濱静弥さん(24)は「作品を作り上げる過程がとても楽しかった」と充実した様子を見せた。手話のイラストを描いた利用者の50代女性は「手話がより伝わるように、相手(カレンダーを見る人)から見た手の形を描いた」と思いを込めた。聴覚障がいのある職員の神田朋子さん(55)は「手話に興味のある人やろう者の家族、職場の人たちに手に取ってほしい」と笑顔で呼び掛けた。

 カレンダーは300部を販売目標に掲げる。B6サイズで、1部600円(税込み)。注文と問い合わせはみみの木(電話)098(988)8662、またはメールokinawa.mimi@gmail.com