漫画「がじゅまるファミリー」ボリビア編を動画で紹介 YouTubeでプレ配信


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動画になったがじゅまるファミリーの「コロニア・オキナワ編」

 琉球新報の社会面に連載中の、ウチナー漫画家ももココロさんの4こま漫画「がじゅまるファミリー」のコロニア・オキナワ編が、6分間の動画になった。ボリビアにある「もう一つの沖縄」の存在や、小学校の様子、日常が楽しく描かれている。

 がじゅまるファミリーは2004年に琉球新報で掲載が始まった。本作品は14年にボリビアにあるオキナワ移住地、コロニア・オキナワで「入植60周年記念式典」が開催された際に、シリーズで掲載された。動画では4こま漫画に音声をつけた。

 ユーチューブチャンネル「沖縄ぬちぐすいアニメ劇場・がじゅまるファミリー」で1カ月間プレ配信する。年始からは動くアニメーションにして、沖縄の文化や風習を発信する予定だ。

 大宮小学校の伊波さとこ教諭(38)=うるま市出身=は11月30日に、担任する6年生のクラスで動画の鑑賞会を開いた。伊波さんは10年に初めてボリビアを訪れた。

 16年から18年まで、現職教員として沖縄からオキナワ移住地内の日本語学校に派遣された際、ボリビアで沖縄の文化を伝えるために、がじゅまるファミリーを授業で使っていた。そのことがきっかけで、ももココロさんとつながった。

 帰国後も転勤先の学校で、キャリア教育や漫画教室の講師として、ももココロさんを招くなど交流が続いている。伊波さんは「一人でも多くの人に、(ボリビアにある)もう一つのオキナワのことや、世界で頑張っているウチナーンチュのことを知ってほしい。ももココロさんと、ももさんとつないでくれたコロニア・オキナワに感謝です」と話した。
 (安里玉元三奈美通信員)