渡り鳥が沖縄にやってきた ナベヅル、クロツラヘラサギ


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・ナベヅル一家5羽、伊平屋に

ナベヅル5羽渡来=12月5日、伊平屋村田名下谷川原(安里充さん提供)

 【伊平屋】伊平屋村田名下谷川原(しもたにがわばる)で「ナベヅル」の飛来が5日、確認された=写真(安里充さん提供)。伊平屋村田名地区在住の名嘉由明さんが「田名の下谷川原に珍しい鳥がいる」と発見、5羽のナベヅルが、餌を食べる様子や群れになり飛び立つ姿が見られた。

 田名区在住の安里充さんが写真を撮り、山口県周南市にある「鶴いこいの里交流センター」に見せたところ、ナベヅルと確認された。ナベヅルはシベリア南東部から中国北部で繁殖し、冬に日本にやってくる渡り鳥で。今回、飛来した5羽は4羽が成長、1羽が幼鳥の家族だった。
 (譜久村美波通信員)

クロツラヘラサギは金武の田んぼに「寄り道」?

 

飛来したクロツラヘラサギ=金武町(沖縄ネイチャーオフィス提供)

 【金武】クロツラヘラサギ1羽がこのほど、金武町並里の田んぼに飛来したのが確認された。撮影したネーチャーガイドの豊見盛律子さんによると、ほかの種類のサギと一緒に田んぼの中で羽を休めていたという。沖縄野鳥の会によると、本島内では例年、10月~4月にかけて30羽ほど飛来している。金武町に長期滞在した例はなく、同会は「渡りの途中で立ち寄ったのだろう」と分析する。

 漫湖水鳥・湿地センターによると同種は朝鮮半島などで繁殖し、九州地方南部や南西諸島、台湾などで越冬する。体長は70~80センチ程度で、翼を広げた長さは約1メートル。