
プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは20日、鳥取県民体育館で、島根スサノオマジック(西地区)と今季第23戦を行い、89―69で2連勝を飾った。通算成績は17勝6敗。勝敗数は西地区1位の三河と並んでいるが、直接対決の結果で2位のまま。次節は26、27の両日、沖縄市体育館で、川崎ブレイブサンダースと対戦する。
ボールを持つキングスのガード、フォワード陣に対し、左右どちらかに寄ってマークする島根。ドリブルの進行方向を限定してインサイドの選手と挟もうとするが、キングスが慌てることはなかった。
ダブルチームにきた瞬間にボールをさばき、素早いパス回しからフリーをつくってシュート。個人技に頼らないチームプレーを披露し、出場11人中10人が得点を挙げるバランスのいい攻撃を続けて序盤からリードを保ち続けた。3点弾2本を含む5本のシュートを全て沈めた田代直希主将は「島根の変則的な守備にチームで適応できたのはよかった」と振り返った。
守りでは2戦続けて失点60点台。強度の高い守備を維持し、各ポジションとも1対1で優位に立った。ただ守りの連係がずれる場面もあり、田代は「緩んでしまう時間帯、質の下がってしまう時間帯が出てきてしまった。コミュニケーションを取って修正したい」とさらなる向上を見据える。
相手のオフェンスファウルを誘うなど持ち味を発揮した小野寺祥太も「守備で修正しなければいけない細かい点も多くあった。次節に向けしっかり準備したい」と気合を入れた。
▽Bリーグ1部(コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク県民体育館、1125人)
キングス 17勝6敗
89―69(22―19,30―20,18―10,19―20)
島 根 8勝15敗
◆挑戦者精神でプレー
藤田弘輝HC(キングス)の話 相手も前日より積極的にプレーしてくると予想していた。自分たちが受け身にならず、チャレンジャー精神を持ってプレーすることを共通認識として持ち、挑んだ。慣れない寒さと移動もあったが、けがなく連勝できてよかった。